Foetus In Excelsis Corruptus Deluxe : Male
ARTIST / Foetus In Excelsis Corruptus Deluxe
TITLE / Male
LABEL / big cat
DATE / 1992
TITLE / Male
LABEL / big cat
DATE / 1992
1123。以前紹介した盤"Nail"。裏ジャケには日本語で「全米で空前の大ヒット!!筋肉、パワーのつき方がケタ違い!!」とという文句とともにマッチョな男性のイラストが添えられている。タイトルと何かしら関係がありそうだ。"Nail"は世間的に評価が高いわりに、僕としてはあまりよさが理解できなかった。それでもまだ手を伸ばそうという気になるのはFoetusことJ.G. Thirlwellがノーウェーブ以後のニューヨーク地下で重要な大臣ぶりを演じていたということに起因しているのはいうまでもない。今回も期待にこたえることはなく、2枚組みの大ボリュームに洗練させることも予感に満ちることもない音楽が封入されており、どうしたらいいのだろ僕は子羊にでもなってしまったかのような気分である。このニュアンス、わかるかなこの盤にもニューヨークな関係者がメンバとして参加しているので紹介しておきましょう。元SwansのAlgis Kizys(ベース)、今もっとも僕が気になるバンドUnsaneのメンバーでありこれまた元SwansでもあったVinnie Signorelli(ドラム)、そしてもちろん元SwansのNorman Westberg(ギター)が基本構成である。なんやねん、元Swansばっかりやがな。それゆえかどうかわからんが、サウンドはともかく、演奏自体はバキバキしていて僕好みなのですね。特にVinnie Signorelliのドラムはかっこいいです。でも音が。この厚みのない音が僕を遠ざけるようだ。90年代にやるのはやや寒さがあるかもしれないけれども、80年代の熱気を伝えるのには適しているような気がする。というか音源自体も90年のライブ音源だそうで、その意味ではかなり成功しているといえるのかもしれないな。というかFoetusさんのボーカルさえなくなれば、かなり良さそうであるし、なんとなくかっこよく聴こえてきました。しばらく様子を見てみましょう。