Glenn Gould : J.S.バッハ:イタリア協奏曲、パルティータ第1番&第2番
ARTIST / Glenn Gould
TITLE / J.S.バッハ:イタリア協奏曲、パルティータ第1番&第2番
LABEL / sony music
DATE / 2007
TITLE / J.S.バッハ:イタリア協奏曲、パルティータ第1番&第2番
LABEL / sony music
DATE / 2007
1167。グールド紙ジャケコレクションの3枚目です。帯の文句は《推進力と生命力にあふれた、若々しい快演》。いまいち何を言ってるのか理解できないな。1959年ニューヨークで録音。ちなみにパルティータの残り4曲はグールド紙ジャケコレクションの続く10枚である第2弾に入っております。イタリア協奏曲のほうの第一動機のほうは結構有名で、おそらく皆さんも折に触れて聞いたことがあるのではないかと思う。名曲である。今回も解説を見ていると、Gouldが読書家であり、トーマス・マン、カフカ、トルストイ、ドストエフスキー、そしてニーチェがお気に入りだということが記されており、ほほう、と思う。ニーチェか。個人的な感心だが。今回の演奏は、軽快な指運びで非常に軽やかに感じる。まあ、その程度のことしかいえないが。イタリア協奏曲は、生前ほとんど楽譜が出版されなかったバッハの作品のなかでも例外的に世にでたものであるそうおで、それだけポピュラリティを獲得する要素が感じられたのかもしれない。また同様に楽譜が出版された6曲のパルティータは通称「ドイツ組曲」として知られているらしく、それ以前に作曲された多くの声楽曲をかえりみずに、他でもなくパルティータにOpus primum(作品番号1)の秩序を与えたという。もちろん、これはさまざまな外因によってなされた判断とも考えられるが。このパルティータは発表された当初非常に好評だったらしく、解説で引かれているヨハン・ニコラス・フォルケルの言葉を孫引きすれば、パルティータは「素晴らしく、よく響き、表情豊かであり、そして常に新しい」ということである。へえ。