Glenn Branca : Symphony No.5 - Describing Planes Of An Expanding Hypersphere
ARTIST / Glenn Branca
TITLE / Symphony No.5 - Describing Planes Of An Expanding Hypersphere
LABEL / atavistic
DATE / 1995
TITLE / Symphony No.5 - Describing Planes Of An Expanding Hypersphere
LABEL / atavistic
DATE / 1995
1136。70年代、Wharton Tiers(参考:1)らとともにTheoretical Girlsのメンバとしてニューヨークのノーウェーブ・シーンを駆け抜けたGlenn Branca。彼はSonic Youthが結成される前からそのメンバとも通じており、いわばニューヨーク地下世界の生き証人的存在といえるかもしれない。いってもそれほど年代がたっているわけではないので、多くの方々が生き証人としてご存命なわけですが。Glenn Brancaがオリジナルなのは、80年代からそんなささくれ立った伝統ノーな環境のもとで、「交響曲」というものを思考しはじめたところにあります。しかも用いる楽器は、ストリングス関係などではなく(ヴァイオリンはいるみたいだが)、Glenn Brancaにとって馴染み深いギター、ベース、ドラムといったツールでした。それをBrancaが指揮をするわけです。聴いてみるとたしかに、それっぽい音響空間が作り出されているように錯覚します。アンサンブルがどの程度のミルフィーユ性をもって成立しているのかはやや疑問ですけれども、それなりに分厚くギターとベースの弾幕が張られています。彼らはほとんど刻みません。ドラムはその中で唯一小刻みな運動を要請されているようです。全8曲のうち、おそらく中心であろう第5ムーブメントが3曲をしめますが、残りはひとつのトラックにひとつのムーブメントがあてがわれ、合計でむっつのムーブメントによって構成されています。個人的に、たって演奏しているのか座って演奏しているのかが気になりました。面白い盤です。