The Wharton Tiers Ensemble : Twilight Of The Computer Age
ARTIST / The Wharton Tiers Ensemble
TITLE / Twilight Of The Computer Age
LABEL / atavistic
DATE / 1999
TITLE / Twilight Of The Computer Age
LABEL / atavistic
DATE / 1999
「それは単純な概念に落ち着いた...多方面の不合理さだ。どんな公式もない!機械はそれを理解できなかった、どれほど多くの血がそのシステムに通っていようとも。争いは終わった。もちろん進化と素晴らしい普遍的な教育は平均的な人間の知的レベルを最低でもTriple Hawkingへと高めた。この時代のたそがれのなかで、われわれはいつでも望んだときに第三惑星を去り、どこへでも欲する所へ行くのである」というわかるようでわからない宣言文が添えられたこの盤はどうも新しい人間性についての方向性を示しているようだ(triple hawikngってなんだ?)、中心人物となるWharton Tiersは'A Thousand Leaves'におけるプロデなどSonic Youth関係の盤や、Helmetの盤などでよく見る人物である、Swansとも絡んでいたらしい、彼がドラムを中心にギターもやって背骨を形成しているが、その他のメンバーも多くいる、サックス担当が存在するけれどもあとは基本的なバンド・セットで成り立っている、ギターをたくさん採用しているのが特徴的である、すなわちそこから複層的に踏み出されるものこそこの盤の真骨頂となる、とはいえかつてのDon Caballeroのようにギターのエロチックな絡み合いということがなされているわけではない、それゆえというわけではないが、インストにしては全体を縫う糸が継起していないように感じられるかもしれない、つまり大部分のポピュラー音楽においてボーカルがその役割を果たすのだが、インストで勝負するならば各パートが全体として一つのシラー的な「生きた力」によって必然的ある方向性を確保している事が望まれるである、しかしこのアンサンブルで行われるているのはどうも何かしらのボーカル的存在を前提としたバックバンドの演奏であるように感じられる、その意味ではやや現在の状況においては力不足なのかもしれない、atavisticですけれどもリイシューではありませんのであしからず