Erik Friedlander and Teho Teardo : Giorni Rubati
ARTIST / Erik Friedlander and Teho Teardo
TITLE / Giorni Rubati
LABEL / bip-hop
DATE / 2006
TITLE / Giorni Rubati
LABEL / bip-hop
DATE / 2006
1140。ばりばりのtzadik系であるチェロ奏者のErik Friedlanderと80年代からM.T.T.名義で活動し、アンダーグラウンドに展開しながら、現在では映画のサウンドトラックや美術館に飾られる音楽としてのインスタレーションまで手を伸ばしているイタリア出身のTeho Eardoによるコラボ。bip-hopの読めない方向性の一端を見ることができる。チェロと電子の邂逅。ビジュアルを想像するとかなりポスト・モダンな光景が浮かぶと思うが、サウンドもそれにあわせて奇怪になると思いきやそうでもない。チェロがそのオーガニックな響きを前面に押し出しているときは、さすがに調和も何も生まれないが、電子に寄り添おうとするとき、チェロはかなり冷たい音を出す楽器であるということがわかる。また逆に、電子がその冷徹な響きを捨て去り、チェロに寄り添うこともできる。この盤はそれぞれがそれぞれに接近することによって調和が図られており、かなりまとまった印象を与えてくれることだろう。tzadik系ということもあり、インプロなチェロと電子の狂騒を想像されるかたもいらっしゃるかもしれませんが、聴いた感じでは結構プレ・コンポーズされていると思いますので安心してください。良盤でしょう。