Christoph Gallio / Urs Voerkel / Peter K Frey : Tiegel
ARTIST / Christoph Gallio / Urs Voerkel / Peter K Frey
TITLE / Tiegel
LABEL / atavistic
DATE / 2006
TITLE / Tiegel
LABEL / atavistic
DATE / 2006
1160。unheard musicシリーズの1枚です。以前紹介したJohn Corbett(参考:1)たっての希望により実現したリイシュー。音源はチューリッヒにおいて1981年6月16日に2トラックで録音されたものです。インプロビゼーション♯1~13とタイトルのつけられた全13曲。特にこれといって目新しさはありませんが、堅牢な技術によって獲得される安定感を感じることができます。Corbettがひかれたのもそのような部分なのでしょう。Christoph Gallio(ソプラノ・サックス)、fmpからリリースのあるUrs Voerkel(ピアノ、ドラム)、Peter K Frey(ダブル・ベース、トロンボーン)という布陣なのだがVoerkelとFreyは普通なら分担されるはずの楽器を兼務しているという点が注目される。奇妙な形態である。マルチ・プレイヤーの集合だったのであろうか。あまり大きく取り上げられることのないらしいヨーロッパのインプロヴィゼーション・シーンですけれども、そういった部分にもきちんと焦点を当ててアーカイヴしていくことは大切なことでしょう。ましてやこの盤のように内容がよいものならばなおさらです。ときに回りを伺うように、三者が断片的に音を提供するとき、その呼吸のよさがこぎみよく伝わってきます。よい盤といえるでしょう。