ザ・フォーク・クルセダーズ : フォークル大百科事典
ARTIST / ザ・フォーク・クルセダーズ
TITLE / フォークル大百科事典
LABEL / 東芝
DATE / 1969
TITLE / フォークル大百科事典
LABEL / 東芝
DATE / 1969
1161。僕が幼少期に記憶に残っている貴重な音楽、それがこのザ・フォーク・クルセダーズの音楽である。保育園に向かう車内で約20分のあいだ、執拗なまでに流れていたのが彼らの曲だった。関西アングラ・フォークの伝説にして、おそらくすべての日本人の潜在意識に刷り込まれているであろう名曲の数々、それは今聴いても新鮮であるし、個人的には殺人的に郷愁を誘うものである。このブログの最下層に横たわっているのが、ザ・フォーク・クルセダーズであることはまったくもって是なのである。この盤はフォークルが解散し、行われる予定だったライブのかわりに一周年記念として発表されたものである。僕が買ったのはQ盤シリーズであり、その帯に大まかな収録曲のデータが記されている。「アマチュア時代の『ハレンチ』から当時としては未発表を3曲、プロになってからの作品を『紀元貮阡年』や『はれんちりさいたる』あどスタジオ、ライブを取り混ぜて8曲、そして解散してから後のそれぞれの代表曲を1曲ずつ、計14曲が収録されている」ということである。たとえばM7のライブ音源「フォークル節」では、観客からとぶ「加藤くーん」という黄色い声援から当時のフォークルの人気を知ることができる。個人的に父の影響からか加藤和彦への愛着が強く、彼が作曲した音楽はすべて心に響く。最近の世代にはおそらく井筒監督による『パッチギ』によってフォークルの存在が潜在意識から掘り起こされたのは間違いなく、この盤を含め2006年には紙ジャケ化も行われた。今更何を若いもんがいっとる、とおっしゃるフォーク世代を尻目に、フォークルをこのブログで紹介する価値はゼロでないと信じている。どうせなら、『ハレンチ』あたりからレビューしたかったがまあそれはしかたない。フォークル最高、フォーク最高。