RTX : Transmaniacon
ARTIST / RTX
TITLE / Transmaniacon
LABEL / drag city
DATE / 2004
TITLE / Transmaniacon
LABEL / drag city
DATE / 2004
1118。Nadav Eisenman、Jennifer Herrema、Brian McKinley、Kurt Midness、Jaimo Welchという5人組。この盤にBrian McKinleyが参加していたかは不明。このバンド名とJennifer Herremaの存在から冊子は糊付けされると思うが、おそらくRoyal Truxの変装的変奏なのだろう。もちんRoyal Truxは最終的にNeil Hagertyのソロ・プロジェクトへと変貌してしまったわけですが、元メンバのJenniferがようやく動き出したというのがこのRTXということです。2007年に入って新譜もリリースし、もう一度drag cityからインディーの世界を席巻してやろうという意気込みが聞こえてきそうです。ジャケが邪悪ですね。音も洗練させる気が感じられない荒々しさで頑張っております。Royal Truxと比較するとすれば、どうもサイケデリック感覚やブルース感覚が後退しているように感じられ、やや歌謡曲的な誤謬に陥っているように感じられます(私は決して歌謡曲を否定する立場をとる人間では有りませんが)。ギターの音がときにヘビメタのようなざっくばらんさがあって、こいつらはどこに行くんだろうという思考します。初期のRoyal Truxのように殴りこみ的革新を背負っているとは感じられません。保守というとあまりよく響かないかもしれませんが、そんな気がします。大味ですなー。しかしJennifer Herremaが帰ってきたということはそれ自体として喜ばしい事態とされるのかもしれません。なんにしろ、ニューウェーブ以降、ロックをロック然としてきたのは女性なのだから、Jenniferの活動も長い目で見守っていくのがよいリスナーなのでしょう。