Tanakh : Ardent Fevers
ARTIST / Tanakh
TITLE / Ardent Fevers
LABEL / alien8 recordings
DATE / 2006
TITLE / Ardent Fevers
LABEL / alien8 recordings
DATE / 2006
1096。なかなか興味深い盤でしょう、これは。alien8はなかなか期待にこたえるな。ストリングスを使っているのだが、嫌味な感傷性が一切鳴く、うまくスタンダードなバンドスタイルに溶け込ませている。M1のイントロからややポストロを意識させながら、Pinback的(決して似てはいない)な斬新さを伴いながら、The Beatlesに解消するという荒業をやってのけている。Jesse Poeという中心人物がことさらに言及されている。彼の声は標準的に高度であるけれども、僕個人としてはやはり演奏のほうに注目すべきだと思う。面白い、かつまとまった構成がとられ、各パートがかなり楽しませてくれる。とはいえ、全曲が楽しめるというほど豊潤さはないのかもしれない。少なくともM1だけでも、興味本位で聴く価値を有していると言い切ることができますが、それ以外において責任を持つ事はできかねますのでご了承ください。TanakhはPoeさんのもとに多くの音楽化が流動的に参加してきた集合体だそうで、特定のジャンルにとらわれない事がモットーとされているようです。それゆえ、上述したようなM1における展開が可能になったのかもしれない。この盤に参加している作家たちがだれなのかを把握していないけれども、Poeに関係していく人々は結構色とりどりであるということは付記しておく価値はある。たとえば、シカゴ関係、ニューヨーク関係など。