Babe The Blue Ox : (Box)
ARTIST / Babe The Blue Ox
TITLE / (Box)
LABEL / homestead
DATE / 1993
TITLE / (Box)
LABEL / homestead
DATE / 1993
1087。やはり90年代のhomesteadしか手に入りにくい状況にあるな。Babe The Blue Oxはドラム担当Hanna Fox、ベース担当Rose Thomson、ギター担当Tim Thomasというトリオ布陣。どれがボーカルをとっているのか分からんが、男声・女声、どちらもメインになる可能性を秘めているようだ。メジャーまでいったようだが、結局98年の盤を最後に解散してしまいましたようでございますです。この3人はIdaの盤でちょこちょこ顔を出したりしていますが、やっていることはかなりガチャついた演奏と奇抜な楽曲であり、なんとも涎が止まらない僕ごのみな仕上がりを見せています。ずるがしこそうに、細かい悪ふざけや小ネタを織り交ぜながら、方向は前のめり気味で前方であり、叫ぶときは叫ぶし、気だるいときはとことんだるだると。いわゆる「ニューウェーブ」期のかなりカラッと乾き、線のか細いドラムとギターが僕の股間をビンビン刺激して危険です。やっぱりhomesteadはおもしれー、と実感させてくれる。後続になかなか根付かないけれども、しっかりと何かを考えてやっていたバンドを探せばhomesteadは最高のごみ溜まりと考えてよいと思う。そしてそこから何かしらの現代性を汲み取ることはそれほど難しくはないというのが、さらに最高なのだと思う。Babe The Blue Oxも単なる過去の遺物として考えられるにはもったいないセンスを持っている。素敵な盤である。