Spaceheads And Max Eastley : The Time Of The Ancient Astronaut
ARTIST / Spaceheads And Max Eastley
TITLE / The Time Of The Ancient Astronaut
LABEL / bip-hop
DATE / 2001
TITLE / The Time Of The Ancient Astronaut
LABEL / bip-hop
DATE / 2001
1076。Spaceheadsは90年代前半から活動しているので、シーンでもある程度先駆的ではあります。トランペットを電子と絡めるという手法でオリジナルなものを模索する2人組SpaceheadsはSpuarepusherことTom Jenkinsonの友人であるとともに元The Pale Fountains(参考:1)というAndy Diagramと"Dots And Loops"期のStereolabに関わったRichard Harrisonからなり、それぞれの活動はさらに80年代までさかのぼるベテランと考えてよいでしょう。他方Max Eastleyはさらに古参です。1975年にBrian EnoのobscureからDavid Toop との盤をリリースしていることからそのことは了解されるでしょう。bip-hopのカタ盤が04であり、Tennisに続く作品ですから、レーベル側も力を入れていて当然です。いろいろな垣根を越えまくったミュージシャンシップを発揮する3人が集まった作品というだけでもなかなか涎がじゅるじゅるです。Intergalactic Arts Londonで録音されたという本作は、トランペットなどが印象的に響きながら、エレクトロニクスが演出するアンビエント感覚に、ときたま粒だったパーカッション類が酸味を利かせています。全体的に凡庸と感じてもよさそうなのだが、直感的によさが伝わってくるのが不思議です。先立つ知識なしでそう感じましたからある程度は本当なのではないでしょうか。bip-hopが現在でも力強く新作をリリースしているのは創成期の適切な基盤によっているのは当然です。素敵な良作であるといってよいでしょう。久しぶりにさすがbip-hopと思いました。