Greg Davis / Steven Hess : Decisions
ARTIST / Greg Davis / Steven Hess
TITLE / Decisions
LABEL / longbox recordings
DATE / 2005
TITLE / Decisions
LABEL / longbox recordings
DATE / 2005
1077。久しぶりにGreg Davis関連盤を購入しました。僕個人としてはcarpark諸作における叙情を期待する地平があるわけですけれども、ジャケの黒さからその地平に暗雲があったのはいうまでもありません。ラップトップ、Greg Davis。そして、だれやねんSteven Hass。Pan・Americanの盤に参加したり、PeleのJon Muellerが主宰する目下注目のcroutonから作品をリリースしているパーカッショニストなのですが。よく考えると、良質の電子と良質の打音というのは粒感によって共通している。この盤でもそれが実践されているわけですけれども、その部分では緊張感が演出された密度の低いものになる傾向があり、一方でリバーブを効かせると全体的にぼやけた音場作りになるし。やってることは驚くこともないほどにインプローンなわけで。というかライブという観客を含めた独特の幻想空間でなされるときに、全体として各人の上昇する魂が成功するわけですけれども、この盤、M2を除いてHessさんのアパートでなされたらしいのですね。音を聴けばわかるのですけれども、二人ともかなり快感中枢がおかしい変態さんですよね。二人で何をしとるんだ、何を。まあその無駄な芸術肌が素敵だったりするんですけれども。感性に触れていきましょう。