Iris Garrelfs : Specified Encounters
ARTIST / Iris Garrelfs
TITLE / Specified Encounters
LABEL / bip-hop
DATE / 2005
TITLE / Specified Encounters
LABEL / bip-hop
DATE / 2005
1078。レーベルメイトでもあるTennisのメンバDouglas Benford(aka Si-{cut}.db)とともにライブなどを企画するSprawlをイギリスで立ち上げたIris Garrelfsの盤です。Spraw主宰でこのIris Garrelfs嬢はRobert Lippokらと競演しています。それにしてもSprawlで行われたライブはmu-ziqをはじめ電子の申し子たちがわんさか参加しています。素敵っぽいな。M1を聴くと菅野よう子を想起するわけだが、女性ボーカルが加工されてややエキゾチックさをもったメロとともにビートレスで展開されている。全編それ押しでいくのかしらん、と思っていたのだが、M5などはかなり音圧をおさえた微細電子で、ラピュタの草におおされた巨大飛行石の場面で使われた印象的なSEのような音が鳴っている。そしてM6ではオノヨーコですかといわんばかりに、意味を背負わない女性の声がエディットされて垂れ流される(音自体は洗練されており、曲を構成しようとするのでフルクサス的なものを想起しないでください)。そこでもさらにバックで聞こえる女声メロは菅野よう子を思い起こさせる。というかおそらく菅野さんもオリジネーターではなくて、どっかの国から方法論を取ってきて、ビートを利かせたのだろうけれども。Iris Garrelfsは電子的ビートをしかないために、よりプリミティブで荘厳な印象を与えます。電子使いで勝負せずに、深く歌うというところにこれまでの僕のbip-hop経験からははみ出す盤となっていて面白い。てか怖い。