Phonophani : S/T
ARTIST / Phonophani
TITLE / S/T
LABEL / biophon records/rune grammofon
DATE / 1998/2006
TITLE / S/T
LABEL / biophon records/rune grammofon
DATE / 1998/2006
1081。以前紹介した盤"Ork Or Rock"。久しぶりのrune grammofon。AlogのメンバであるEspen Sommer EideのソロプロジェクトがPhonophaniを紹介するのも2枚目です。Vibracathedral Orchestra(参考:1)と別のレーベルから7"を出したりしていますが、その他の情報は上述のリンクを参考してください。以前レビューした盤とは打って変わってKim Hiorthøyによるドリーミーなジャケです。同時期に作られた3曲のボーナストラックを加えてリイシューされたものですが、やはり成長しているということでしょうか、なんとなく"Ork Or Rock"のほうがすぐに素敵に感じたように思います。中心軸が定まっておらず、曲が構造をとっていないように感じられると生意気なことをいってみたりしますが、全曲を通してみると、牧歌性もまばらに見出すことができるので、時期などを考えあわせると、ミレニアム以前に到達した地点としてはかなり芳醇なのかもしれないと感じられる部分もある。全編を漂う丸みを帯びたフォルムが粒感をやさしく演出しつつ、それを埋める揺らぎのアンビエント感覚もステレオタイプな北欧のイメージを喚起せずにはおれない。受けはよさそうである。