Keith Rowe & Jeffrey Morgan : Dial: Log -Rhythm
ARTIST / Keith Rowe & Jeffrey Morgan
TITLE / Dial: Log -Rhythm
LABEL / matchless recordings
DATE / 1999
TITLE / Dial: Log -Rhythm
LABEL / matchless recordings
DATE / 1999
1082。元AMMのKeith Roweがギター。よく知らないJeffrey Morganというかたがアルトサックス。97年の10月14日にドイツにて録音された盤。このAMMでおなじみのテクスチャを持ったジャケはKeith Roweによるもの。ということはおそらくあのポップ・アートまがいのやっている音楽を憑依させられないジャケは一貫してRoweが手がけていたのかもしれません。そうでないかもしれません。matchless recordingsはAMMのドラマーEddie Prévostが主体となってAMM周辺のイギリスインプロ関係の盤をリリースしてきたレーベルのようです。Lサイドにかなり前に教えてもらったAMMですが、それ以来機会を見つけて盤を買おうと画策しているのだが、なかなか手が出ないでいます。現在の前衛音楽においてKeith Roweの存在はこのブログでも何度か指摘しましたが、いまだにMIMEOもがっちり聴いていませんし、正直げんなりです。申し訳なくて、今日はトイレを我慢しました。この盤でようやく僕も何らかのかたちでKith Roweにがっちりと触れたといえる気がします。盤の内容は指摘するまでもなく、2人の緊張感に満ちたインプロでございます。何らかのサンプリングも混ぜられているから、2人の対面した空気感はあまり伝わってこない部分もある。アルトサックスは、もはやそののびやかさを奪われガラスをこするような切れ切れの音として出力され、ギターはどうやって音を作り出しているのかわからない金属音へと変貌している。2人の追求は一概に楽器の能力の追求と同一視できないけれども、たぶんにマテリアリズムをはらんでいる。その意味で、やはり僕には概念的にも聴覚的にも響く。まさしく1960年代を今でも引きづるおじさん2人である。