Moebius-Plank-Neumeier : Zero Set
ARTIST / Moebius-Plank-Neumeier
TITLE / Zero Set
LABEL / sky records
DATE / 1982/2007
TITLE / Zero Set
LABEL / sky records
DATE / 1982/2007
1092。Moebius関連盤第三弾。そしてcaptain tripのリイシュー7枚のうち、もっとも価値のある盤が今回紹介する"Zero Set"です。この印象的なジャケを見た事ある人も多いだろうし、Moebius周辺を知っている人ならば、決して外す事のできない盤である。あるいは電子な音楽を愛好するという人間ならば必ず踏みしめて進まなければならない1枚である。現に僕がMoebiusで初めて見つめたのがこのジャケであったし、それは誰もが共通して持つ普通の経験である。Moebius君とPlank君が夏休みにMani Neumeierという聴くからに悪そうな名前の男子とつるむようになって以来、がらっとかわってしまいました。昔は芸術家肌で繊細だった二人もGuru Guruという凶悪なゾクに所属しているNeumeier君のドラミングによってぼこぼこにされてしまって以来、こんなに悪い盤を作るようになったのです。僕も以前紹介した2枚(参考:12)を聴いていますから、この盤を再生して流れ出したM1にビックリしたものです。悪なったなぁ。さて授業中に野田先生が言ってたようにNeimeier君のリズムは西洋的な先の2人の手法に対するアフリカ的なるものとして表象されるリズムの衝突であります。これは先生がおっしゃるとおり、そして僕も何度かこのブログで述べてきたように80年代ニューウェーブの特徴であります。音楽学における西洋中心的な考え方の批判というものともあわさって、このあたりの「民族音楽」の略奪は注目されるわけですけれども、それはそれ。Neimeier君の出自は仲間の僕たちは気にしない事にしています。悪くなってしまった2人もなんとなく楽しそうです。これでよかったのだと思います。それにしてもこの重要なリイシューが、たった1000枚限定というのはやくざな経済だぜ。