Moebius & Plank : Material
ARTIST / Moebius & Plank
TITLE / Material
LABEL / sky records
DATE / 1981/2007
TITLE / Material
LABEL / sky records
DATE / 1981/2007
1089。Moebius関連リイシュー第2段。初めて自身の名前を関してリリースされた前作"Rastakraut Pasta"に続いて再びConny Plankと組んでリリースされたのが本作。CanのベーシストであったHolger Czukayが参加しています。M1からジャーマン特有の一定で淡々と展開するりズム・パートがかなり僕の耳を刺激してくれます。野田氏によれば、本作と同時期にPlankはノイエ・ドイチェ・ヴィレにおいえ重要なバンドであるDAFのプロデュースを行っており、その若い世代に対する意識が想像されるという。たしかにこの時期ははまさに時代区分的にも新しい風が吹き荒れながら、先達たち(まさにMoebiusやPlank)が築いた電子の礎を回収しながらより、パンク以後のより工夫を凝らしたバンドが多く排出された。まさに再考への欲望が衰えることのない面白い時代であり、そのなかで、先輩たちが何を示すかというのは重要であったのはいういまでもない。それに答えているかどうかが本作の聴き所になるのだろう。野田氏はこの盤にSuicide(参考:1)や本年度にAlbiniプロデで話題になったThe Stoogesの存在を読み取っている。具体的にどの箇所なのかはよくわからないし(というか申し訳ないことにいまだThe Stoogesを聴いたことがない、へへへ)、その妥当性というものは検討される必要があるように思われるが、前作よりも何かとげとげしさが向上したというのは間違いないようだろう。M3のややインダストリアル(というと語弊がありそうだ)な曲も、ゴミのジャケとあいまって、興味深いところだ。野田氏はこの盤のタイトル、そしてジャケのゴミ袋などから「物質社会を批評的に捉えようとする感覚」を読み取り、それがまさしく「ニューウェーブ時代のモノの見方」であると指摘する。へへー、勉強になりますです。とりあえず、全体をとの比較からアイロニーを含んでいるのではないかと思われるほど陽気なM1が最高です。