Silverfish : Fat Axl
ARTIST / Silverfish
TITLE / Fat Axl
LABEL / wiiija records/touch & go
DATE / 1990/1993
TITLE / Fat Axl
LABEL / wiiija records/touch & go
DATE / 1990/1993
1022。Albiniプロデュース、だと思われる。Silberfishは面白い経歴のバンドである。というのも、実はイギリスのバンドでこの後に所属していたレーベルがcreationだったからである。この盤は彼らのデビュー盤で、その後touch & goからリリースされたものと考えられるが、聴けばわかるようにイギリスのcreationのスタイルと符号するとはあまり考えられないかもしれない。かなりノイジーであるし、メロの展開が明確なコード感に支配された王道Oasisライクではない。creationというレーベルも90年前後を洗ってみると面白そうである。そのときは新作が待たれるマイブラという固定観念からも離れる必要があるだろう。聴いたところまさしくtouch & goにあふれているある種暴力的かつ衝動的な作風である。Silverfishにおいてもよいバンドの必要条件である女性メンバがおり、彼女による反フェミニンなボーカルはかっこいい。彼女はLesley Rankineという名前であるが、93年にバンドが解散した後は、やや耽美の犯されたMark WalkとともにRubyを結成している。フィードバックするギター、時に早さを求めるドラミング、そしてLesleyのどすの効いたボーカルが作り出すこの盤は、決してオススメしないけれども、ある種のフェティシズムによって僕の趣味にここ数年かなり深く食い込んでいる。