Am Syndicate : Empire
ARTIST / Am Syndicate
TITLE / Empire
LABEL / sickroom records
DATE / 2006
TITLE / Empire
LABEL / sickroom records
DATE / 2006
1021。アメリカでruminanCe的役割を担っている(ruminanCeがフランスでsickroom的役割を担っているのかもしれないが)レーベルと考えていたため、sickroomのやっていることは手数の多いインストというイメージが先行していたのだが、この盤はやや毛色が違う。まず歌っている。そして「マス・ロック」と呼ばれるものとは一般的に相性が悪いと勝手に思っているストリングスが多用されている。これだけでも楽曲の雰囲気はかなり変化する。ギターの音がぶれており、切れ味がないのも一因か。それほど奇抜な展開はせずに、変拍子を軽くはさんでくる程度である。またギターが単線でつむぎあげる旋律はボーカルに奉仕するかたちで、全体として構成上革新があるというわけではない。非常にキャッチーであり、耳に残るために人気がでそうである。結局ごてごてした服装によって妙に膨れ上がっているという印象しかうけなかったのは僕のほうに問題があるのは明らかですが、どうなのでしょう、面白くない。これをこうしてこう、という盤はもうこのブログを見ていればわかるようおに飽和状態なわけです。むう。まったく知らないがThe Rhythm Of Black Lines、Knife In The Water、The Rise、Trail Of The Deadというバンド郡のメンバによって構成されているらしい。それぞれのバンドの知名度がどの程度高いのかは知らないけれども、胃の中の寄生虫的発言をすればおそらくそれほど名前がいきわたっているわけではないような。そうすると、このバンドもまだまだやり始めたところなのかもしれない。決してぬるい盤ではなく、完成度は熟練を見せている。買うかどうかは個人の問題に解消されるが、僕の文脈にひきつけるならば、すすめる要素はあまりない。