Metamatics : Neoouija
ARTIST / Metamatics
TITLE / Neoouija
LABEL / hydrogen dukebox
DATE / 1999
TITLE / Neoouija
LABEL / hydrogen dukebox
DATE / 1999
1049。敬愛するMetamaticsの2nd。タイトルを見てわかるように、同名レーベルを2000年からスタートするLee Norisですが、この盤とどのような関係があるのかは名前以外には定かではありません。人物がジャケに使われているというのはこの手の盤においてはなかなか印象的なので、目に留まりやすい。Metamatics一流の丁寧さによって細部まで作りこまれているのでいつものように素敵なのですが、壮麗感をあまり強くは混入していないので演出されたドラマチックさに欠けると感じられるかもしれない。とくに後追いの僕なんかはそうお感じる。初期のSquarepusherとの類似性を指摘するのは行き過ぎかもしれないけれども、よい意味での簡素さがあるのは事実である。全体を包み込むベールよりもビートの粒感の丁寧さが際立っていてそちらばかりに耳が向かってしまいます。いや、悪いいみではなて。この盤はジャケ違いでp-vineから日本盤もリリースされていまして、この頃から日本では注目されていたというのが伺える。この頃まさにclearが消滅しているので、もしかしたらこの盤はclearからリリースされる予定だったのかもしれない。あるいはもしかしたらこのhydrogen dukebox盤がそのリイシューという可能性もあるが。ラウンジ系といういまいち実体がつかめない仮構されたジャンルがありますけれども、そのようなところに包摂されても不思議ではない落ち着きとゆるさがあります。日々に溶け込むという意味では、僕の求めるMetamatics音楽とは異なるのだが、クオリティーの高さはさすがです。愛してます。