Hüsker Dü : Zen Arcade
ARTIST / Hüsker Dü
TITLE / Zen Arcade
LABEL / sst records
DATE / 1984
TITLE / Zen Arcade
LABEL / sst records
DATE / 1984
1031。歴史探訪シリーズ。ミネソタはミネアポリス出身の伝説の3ピースバンド。sstが重要なのはこいつらがいたということも大きい。ボーカル兼ギターのBob Mould、ベースのGreg Norton、ドラムのGrant Hartというメンバで形成されている。70年代末に結成され、Grant Hartの薬物使用とアルコール中毒、さらに第4のメンバーともいえるマネージャの自殺によって1988年に解散するまでのあいだ、パンク/ハードコアの歴史において大きな足跡を残したという。しかしその音楽性の広がりはただの速さと怒りに収斂されるものではない。同期のインディーバンドといえばR.E.Mがいるが、彼らのようにメジャーに出て今でも成功者としてやっているのと異なり、Hüsker Düは彼らよりも早くメジャーに行きながらもぱっとしなかったようだ。しかしこの盤でやったことで十分であるし、変にスーツを着込む必要はないのである。もうねー、ドラムが違いますわ。M1のイントロのドラムからの入りで予感を演出してますわ。偉い人たちですわ。世界中に無数にいる勢いだけのパンク・バンドに聴いて欲しいですわ。細部への意識というものの必要性を感じて欲しいですわ。ざっくりしていながらも、しっかり作りこまれた楽曲の適切さというのの素敵さに開眼して欲しいですわ。音楽の性質上全体的に短い曲が多いが、なめるな、ラストM23は14分近くに及びます。演奏もしっかりそちるなぁ、すごいのー。かっこよいのぉ。子どもができて、Nirvana云々といいだしたら、音楽性はやや異なるが、おもむろにこの盤を差し出しましょう。そして音楽における適切さというものを教育するのです。名盤。