Nybbl : The Path From A Point Is In The Shape Of A Heart
ARTIST / The Path From A Point Is In The Shape Of A Heart
TITLE / Nybbl
LABEL / noise factory
DATE / 2005
TITLE / Nybbl
LABEL / noise factory
DATE / 2005
1030。こんな盤持ってたかなぁと思ったらしっかりipodには刻まれている。ジャケが思い浮かばない。確認しても覚えていない。もう末期やなぁ。購入したのは3月末。同日に購入した盤を見れば大体どこで買ったかはわかる。この手の認識が追いついていない盤はたいていセール日に新品で大量購入したときの1枚であることが多いが、果たしてこの盤もそうだった。noise factoryということで買ってみたのだろう。noise factoryといえば、LサイドがかつてK.C. AccidentalやBroken Social Sceneなどの文脈のなかで盤を探していたレーベルである。このような西から東への探求盤のオーダーは今はそれほどなくなったが、かつての記憶が残っていて無意識下で手を出させることが多い。このブログでは以前サンプラーを1枚紹介しました(参考:1)。そこで指摘されているように、僕にはnoise factoryには二つの傾向があり、この盤はそのなかでもBSSなどとは異なる電子性の強いカテゴリーに属するものと了解してよいだろうか。微妙なところである。Nybblはhippocampというウェブベースのコミュニティ・レーベルで曲を発表していたようだが、この盤のクオリティは十分に市場の評価を仰ぐことのできるものである。ホーン系を取り込んだりして広がりをもたせ、ややビートが細かく展開する。やってることは大体打ち込みチックなのだが、なんとなくアコースティックな響きを持っており、プラグ性を感じさせない。ドラマティックであり聴き応えもある。決して大味ではなく、細部に宿る繊細さに好感が持てる。レベルは高い。日本でも輸入盤取り扱い各店での評価も高かったようだが、この盤に関してはうなずけるものがある。全6曲。時折挿入されるウタはあまり必要ないようにも思うが、総合的によい盤だと思う。