Tall Dwarfs : Weeville

ARTIST / Tall Dwarfs
TITLE / Weeville
LABEL / flying nun records / homestead
DATE / 1990

homesteadがライセンスをとった盤だと思われる。Tall Dwarfsはニュージーランド出身のAlec BathgateとChris Knoxによるユニットです。ゆえにflying nun recordsはニュージーランドあたりのレーベルなのでだろう。このユニットが重要性を持っているとすれば、70年代にニュージーランドでパンクを開始したオリジネータであるThe Enemyのメンバだったということだろう。そのバンドが解散した後もToy Loveというバンド移行し、そしてTAll Dwarfsへという道のりのようだ。あるいはToy Loveのスピンオフ企画だったのかもしれない。Tall Dwarfsのリリースは80年代初頭にさかのぼるため、キャリアは長そうだ。そのあたりの目ざとさがhomesteadに相応しいといえる。この盤もやはりさらっと片付けるわけには行かない個性を秘めているように感じる。パンクというよりも奇妙なポップスせいで勝負している気がする。アコギを印象的に引きながら、声を重ねて厚みをだし、よいメロディを歌う。ややアッパーな辺がパンクの心なのかも知れない。時にSEなどを背景に埋め込み、実験的な様相を呈する。端的に頭によぎったのはThe Beach Boysの"Smiley Smile"。もちろんかなりシンプルであるし、それほどドリーミーでもないが。実はあまり聴いた事なかったのだが、面白い盤である。期待にこたえるhomesteadといったところか。