Komet / Bovine Life : Reciprocess + / vs. 01
ARTIST / Komet / Bovine Life
TITLE / Reciprocess + / vs. 01
LABEL / bip-hop
DATE / 2001
TITLE / Reciprocess + / vs. 01
LABEL / bip-hop
DATE / 2001
時期的にもう少し前に購入したのだが、どこにあるか分からないままでした。ようやく発見した次第です。まずまず久しぶりのご贔屓レーベルbip-hop。KometとBovine Lifeによるもの。2人が一緒に楽曲を製作した感じではないく、オープニングM1M2はそれぞれの曲を各作家が自分の別名義でリミックス、その後一連のKometの楽曲が続き、中盤で両者がお互いの曲をリミックスしあう。そして後半はBovine Lifeの一連の曲が展開されるという変なリストになっています。なぜでしょうか。M1のBovine Lifeをリミックスするraster-notonの設立者の1人であるFrank Bretschneider、すなわちKometであり、M2のKometをリミックスするのはChris Dooks、すなわちBovine Lifeである。この辺の名義を使い分ける所に、どんな意図があるのかは不明。Kometはさすがマイクロ・グリッチの極北というべき微細な粒感で脳をチリチリと刺激します。しかし底では太いビートがフレームを作っているので、フロアで聴くとかなり強烈な全身体験となるだろう。それに対しBovine Lifeは基本的なビートを設定せずに、かなりブロークンな電子の膜を作っている。それゆえフロアでの使用には不向きであるが、部屋で聴く分にはその流れが奇妙な違和感を創り出していくので面白い。やや大味な音作りであってKometと対比するとその繊細さの差にややバランスが崩れそうであるが、これはこれで空間的映えがあっていいとしておこう。さすがのbip-hopクオリティといったところか。