Hoosegow : Mighty

ARTIST / Hoosegow
TITLE / Mighty
LABEL / homestead
DATE / 1996

Elliott Sharpパフォーマンスや俳優、作家をこなしていたQueen EstherとElliott Sharpによるコラボ。ジャケで言えば後ろにいるのがSharpで前にいる女性がEstherと思われる。ジャケのテクスチャも迷走し、いい感じに終わろうとしているhomestead。1996年はおそらくhomesteadの末期だろう。しかしやっていることは面白い。ギターとボーカルのたった2本(ときにギターがステレオになるが)できっちりと盤を仕上げている。ブルースをかなり崩したプレイで貫禄さえ漂わせているElliott Sharpのギターは、少々表面の加工が好みではないけれども、適切なものである。というかElliott Sharpの幅の広さというのは読みきれない部分があるな。ギタリストとしてやはりすぐれているのだろう。自由でカンタービレなギター、それに対するのは歌のうまい、そして強いQueen Estherのボーカルである。完璧にギターと調和し、まるでセックスをするかのように戯れ、可能性を持続している。よろしい。そっちがその気なら。充実した内容の良盤であるが、やや方向の搾りきれなくなったhomesteadのことを考えると、なんともやるせなくなるのは僕だけではないだろう。