Windy & Carl : Depths
ARTIST / Windy & Carl
TITLE / Depths
LABEL / kranky
DATE / 1998
TITLE / Depths
LABEL / kranky
DATE / 1998
Carl HultgrenとWindy Weberという男女ペアによる作品、このユニットは90年代初頭から活動しているらしく、キャリアもまずまず、krankyからという前提によって与えられるイメージにそれほどずれのない音を提出している、CarlのほうはFlying Saucer AttackのDave Pearceとも活動をしているようで類は友を呼ぶといった感じか、M1からかなり飛ばし気味で、ビートレスでまさに吹き荒れるといった形容が相応しい、かなりの厚さで音のレイヤーが積み重なっている、そのため各線の音にかどが感じられず、全体としてすっきりして聴こえる、その重さと密度はすさまじく、空間の雰囲気を一気に変えてくれる、憂鬱な方向へと気持ちを運ぶのではなく、奇妙な敬虔さを聴衆に強いるようである、タイトル曲であるM4は19分にも及び、一貫したスタイルで練り上げられている、展開しているという感覚を与えないために集中して聴くにはやや困難な部分があるが、とりあえず現在の状況を一変させるには最適である、既存の空間にあわせるアンビエンスではなく、この音を中心にそれが流れる雰囲気を変化させるわけだ、この盤を美術館ないし博物館に中音量でながしながら歩き回るだけでも十分興味深い体験ができるだろう、やってみたいところだ、てか俺はこの盤をいつ買ったのだろうか