The Flesh Eaters : No Questions Asked
ARTIST / The Flesh Eaters
TITLE / No Questions Asked
LABEL / atavistic
DATE / 1980/2004
TITLE / No Questions Asked
LABEL / atavistic
DATE / 1980/2004
ロサンジェルスのパンク・シーンのオリジネイターとされるThe Flesh Eatersの1stが目ざとくリイシューされました、もちろんそんな奇矯なことをするのはもちろんわれらがatavisticしかありません、というかそんな西海岸のパンク・シーンがどのように発生し、現在どのように展開し、そしてこのThe Flesh Eatersがそこでどの程度重要であるのかは正直わからないのですが、それでも何かしらの端緒としてこの盤が機能することになるでしょう、リイシューに際して78年に堕されたtooth & nailのコンピ収録の曲と7"の曲、さらには未発表音源まで加えた全24曲の大ボリューム、ジャケを見てもらっても非常に好感のもてるトランプにどくろのコラボレーションです、赤と黒の相性はパンクのために存在しているといっても過言ではないでしょう、さて、3コードの革命と称されたパンクですけれども、80年代になるとアメリカにおいてよりスピードとインダストリアル感覚を搭載したハードコアなるものへと展開していきます、もちろんイギリスでもそうでしょう、しかしこの盤で聴かれるのは古きよき速度でメロディアスに進行するサウンドです、好感がもてます、1曲1曲の短さというのはパンクそのものといえるかもしれません、しかし唯一4分に及ぶM8のCry Baby Killerを聴くと、そのリズムにおけるレゲエ感覚は注目に値する、時代はニューウェーヴ、もはやパンクさえも否定される時期ですからこのThe Flesh Eatersもそのような新時代の感覚に無意識的にも積極していたのかもしれません、今だから新鮮に聴くことが可能という部分もあるでしょう、ある楽器でできることをやってみるということは重要なことです、貴重なアーカイブです、もう少し聴き込む必要があります