V.A : Depth Charge 5
ARTIST / V.A
TITLE / Depth Charge 5
LABEL / submerge
DATE / 2002
TITLE / Depth Charge 5
LABEL / submerge
DATE / 2002
さあ行こうか。何度もこのブログで言及しているデトロイトという地域性がある。実は正直告白するとそれの名前が僕の口に現象するのは一種の憧憬である、としかいえない。つまりあまりよく知らない。最近のhmvの奇妙に見えるデトロイト・シーンの特集は何かしら内部で個人的動きがあるような気がするのだが、もし、日本でムーブメントが再度訪れているとするならば、それはもちろん奴らが動き出したからに他ならない。やつらとは誰か。地下でこそこそと、しかし大胆に爆笑する奴らである。UR。これは一種、テクノと呼ばれるエレクトロニクスを中心とした音楽を聴くものならば、誰もが覗き込みたくなる集団である。もちろん彼等は第2世代であって、それ以前に偉大なる先達がいるのも事実である。しかし最近の動向はまさしくUR、Underground Resistanceという集団が帰ってきたからに他ならない。submergeを主宰するMr DeことAde' Mainorの目線で語られるデトロイトのドキュメンタリー映像も発売された。プロジェクトGalaxy 2 Galaxyをリイシューしたあたりから、URは来日まで果たすというサービスぶりで、結構行きたかったりもしたし、"Interstellar Fugitives Pt.2"という新譜が出たときにゃあ、ニャー!である。けれども僕は勝手に名前の上で踊っていたわけであって、それほど積極的にニャーしたわけではない。最近になってようやくニャーし始めたので野田努さんほど勤勉にガオーしていたわけではないのである。ごめんなさい。けれどもこのような活況というのは喜ばしいことだと思う。何も知らないけれどそんな気がする。それでみんながふらっと手にとってふらっと聴く。僕のように。古参の人間にとってはsubmergeの倉庫から発掘されたDrexciyaの"The Quest"がhmvによってばら撒かれたことに対してよい気持ちがしないかもしれない。しかし、新参者の僕の言葉には真実がないかもしれないけれども、それでいいじゃないか。ごめんなさい。それでよいということで許してください。ちなみに僕はrephlexつながりということでDrexciyaに関しては新参者ではございません。それにしても、この第何次かわからない波はまだ続いているし、しばらく続きそうだ。Jeff MilsやRichie Hawtinは積極的に動いているが、デトロイト性というものを引きずるUR関係、首領のMad Mikeが再びやる気になったというのは(もしかしたら僕が知らないだけでずっと動いていたのかもしれないが)よいことだ。その判断が独善性にまみれているとしても。幾分音楽を楽しめなくなってきた日々において、何かしらの伝説に触れるのは、それが名前であったとしても、興奮してニャーしたくなる。それでいいのだと思う。さてこの盤はsubmergeの有名なDepth Chargeシリーズの最新作だと思われる。URを4 Heroがリミックスしていたり、Mr. De'、DJ Rolando、Mad Mike、Drexciya、Silicon、Drexciya、古参のAnthony Shakirなどが並び、大いなるURが点在するこの盤もミレニアム以降に出されるべくしてだされたのかもしれない。コンパイルとミックスを行っているのはDJ Dex、2006年からsubmergeが展開し始めたミックスシリーズInvisible Show Caseの第一弾を飾った人です。とりあえず、クールの一言ですべてを片付けましょう。Juan Atkins、 Derrick Mayなどのビッグネームがまだ残ってるぞ、俺。