V.A : Branches And Routes - A Fat Cat Records Compilation
ARTIST / V.A
TITLE / Branches And Routes - A Fat Cat Records Compilation
LABEL / fatcat records
DATE / 2003
TITLE / Branches And Routes - A Fat Cat Records Compilation
LABEL / fatcat records
DATE / 2003
タイトルは樹形図のようなものを意識しているのだろうか。イギリスのfat catより全27曲の大ヴォリュームコンピレーションです。あまり代表的な作家のイメージを備えていないように感じ、そして明確なスタイルを想像できないためにdominoとどうようにレーベル全体を負っているわけではないのだが、コンピで見ると結構な名前が並んでいるのがわかる。これはすべてレーベルのカタログにリストされたことのある作家たちなのだろうか。このコンピにも参加しているMúmやSigur Rósによって北風を帯びながら名前を認知されたという指摘があるが、僕も例に漏れず、おそらくMúmでその名前を知ったように思う。何かしらの傾向の読み取る事を拒むかのような枝と根の広がりかたにやや辟易するものの一応いつものように名前をリストアップしよう。David Grubbs、Mice Parade、Kid606、Godspeed You Black Emperor!のメンバを含む総勢13人からなるSet Fire To Flames、2006年に解散したFunkstö
rungによるBjö
rkのリミックス、Matmos、Him、Fennesz、Team Doyobi、Com.A、Gel:の別名義Dorine_Muraille、The Dylan Group、Albini録音の盤が有名なGiddy Motors、Black Diceなどなど。Giddy Motorsは知っているが、その他名前を知らない人がfat catを中心とする作家であることを考えると、上記の人々とは別個にfat catの像を考える必要があるだろう。またこの名前の知れた作家は緩やかな傾向がある。それはtigerbeat6やbubble coreといったレーベルで括られるということである。まあそれはどうでもよいが、いくら専属的に扱っているわけではないとはいえ、これだけのネットワークをきずいたということは敬意を払ってしかるべきなのかもしれない。まあスタイルに一貫性がないためにレーベル買いはなかなかオススメできないのは変わらないけれども。特に1曲挙げるとすれば、実は盤を持っているGiddy MotorsのThe Jesus Lizardを思わせる歪みと自重を備えた曲が深く心に響きます。というか正直全部通して聴けてないのですが。