The Forms : Icarus
ARTIST / The Forms
TITLE / Icarus
LABEL / threespheres
DATE / 2003
TITLE / Icarus
LABEL / threespheres
DATE / 2003
Albiniの録音、知っていたわけではない、この盤を買うときにいつものようにジャケで音を想像し、悪くなさそうだと判断したあと、レーベル名を探したのだが見つからず、カタログナンバのところにtsとあったから、ああtiger styleか、と推定したわけだ、もちろん自身があったわけではない、tiger styleならもっとちゃんと書くだろうし、この盤には変なレーベル・アイコンがあった、しかしこれも先に起こった判断に引きずられ、なんとなくtiger styleのアイコンであるという記憶の上書きが起こった、このようなことは盤を買う際にごくたまに起こることである、そして多くの場合が失敗する、そのような事態を避けるために中古であるならば、中身を確認させてもらうのが常套手段である、中古の場合、通常は盤面の傷をチェックすることが多いと思われるが、僕の場合はほとんどがこの確認作業に費やされる、あと盤面を見るときでもそれは盤面に磁気的に書き込まれている範囲の確認である、その円が小さいならばそれは収録時間が短いEPやシングルであることが多い、中古の場合、適当に値段がつけられているときには、その時間と値段との兼ね合いが割りに合わないことがある、疑念が生まれたらそれも確認すべきである、それでもお分かりのように僕はEP盤をよく掴ませられる、かくいうこの盤も20分に満たない、しかもレーベルもthreesperesという全然知らないところである、このバンドを知っているわけもない、しかし、この盤にAlbiniが関わっており、そして非常によかったというのは、一連の推測が始まるスタート地点であるジャケットの段階における判断である、本曲入りの前に1トラックをイントロとして確保しているために、表記上は全8曲だが、実質4曲と考えるべきであろう、かなりダイナミックな変拍子によって、かなり絶妙な構造を創り出している、しかも歌をのせているためにインストで終わる気持ちもない、それをイントロという形で消費しているとも考えることもできる、新しい方向へ向うバンドの予感がある、原音主義へと滑り落ちるというよりも、結構加工している気がしないでもない、というのは音が非常に落ち着いておりさわやかだからである、その意味ではAlbini先生のごりっと感はない、それにしても新しい方向とはいえ2003年の盤、それ以降多少なりとも露出があったならば目にもとまっているだろうが、そのような徴候もなかったように思う、何をしているのだろうか、多分、かなり評価されると思う、彼らのサイトを見てみるとどうも新譜を作っているらしい、thrill jockeyとの関わりも見出せるので、もしかしたら期待できるかもしれない、ニューヨークの3人によって作られる新しい盤に注目せよ