Bride Of No No :
ARTIST / Bride Of No No
TITLE /
LABEL / atavistic
DATE / 2002
TITLE /
LABEL / atavistic
DATE / 2002
セルフタイトルかとも思ったが、レーベルサイトによると無題らしい。いつものようにatavistic買いをしました。誰かもよくわからず買って、聴きながらいいなぁと思っていたのですが、さすがはatacistic、こちらはご存知drag cityのディーバAzitaが所属するバンドだったのですね。そんなBride Of No Noのセカンドがこちらです。Azitaが2人のギタリストを引き連れて、The Scissor Girlsに由来するノーウェーブ魂をこめただらだらと先鋭が交錯する音楽を作り上げています。Azitaの深層とでもいうべきなのか、それともむしろこちらが表層なのか。僕は現在の女性SSWの中でもAzitaは贔屓にしているのですが、彼女のソロで期待されるようなものは、このささくれ立った盤には皆無である、彼女が歌い、ときに鍵盤を披露するという以外には。というか電子のギターが彼女の個性的な声が際立つのを徹底的に否定しているように感じられる。しかしAzitaはめげずに、だるだると強く歌っている。面白いじゃないか。暖色を帯びた鍵盤の音色も、ギターと徹底的に両立しない。この部分があまりにも対立しながら進行していく音というのは面白いな。まあ調和も何もあったもんじゃないが。しかし全体として成立させるところが最終的に重要であって、そこにひきつけられるのかもしれない。今の自分の趣味に合致するというところも無視できない。これだからatavisticはやめられない。Loose FurやTown & Countryなどシカゴのバンドのレコーディングなどでちらちら見かけるようになったJeremy Lemosがエンジニアを担当し、音の毛羽立ちを損なわないよい仕事をしています。