V.A : Myths 3 - La Nouvelle Serenite
ARTIST / V.A
TITLE / Myths 3 - La Nouvelle Serenite
LABEL / sub rosa
DATE / 1987/ 1989 /2006
TITLE / Myths 3 - La Nouvelle Serenite
LABEL / sub rosa
DATE / 1987/ 1989 /2006
1058。sub rosaの重要な神話シリーズ。重要といっても、どのようなコンセプトが設けられているのかよくわかっていないのだが。1987年にLPでリリースされその後89年にCDでリイシュー、そして今回2006年にまたジャケを変えてリイシューされました。今回の軸と鳴っているのはいわゆるアンビエント系の作家なのでしょう。M1のJon Hassell(参考:1)はそのミニマル音楽家たちとの交流を証明するかのように繊細にくみ上げられた反復作品となっている。好きだ。M2M3はHarold Buddによるもの。Brian Enoとの"Anbient 2"でも知られています。シンセにやや安っぽいギターの旋律を載せて作り出された曲には少々物足りなさを感じますけれども、好みの問題かもしれません。M4はEnoのobscureからの諸作でもおなじみのGavin Bryarsのピアノ曲です。サティを思わせる不安定さと牛歩ぶりはこちらがその聴を投げ出すには足場がばらけてしまいますが、何とかバランスをとることで極上の空間性を演出しています。素晴らしい。M5は神話シリーズおなじみのsub rosaアーカイブです。1984年から87年にかけてある修道院で録音されたものという。鐘の音、パイプオルガンに合わせて歌われる男声・女性賛美歌(らしきもの)とかなりコアな締めくくりで舌がしびれそうになります。このレーベルの困難さはやはり早いところ解明される必要があります。ひとつの課題としてこころに止めておくこと。