V.A : Just About Now
ARTIST / V.A
TITLE /Just About Now
LABEL / v2_archief
DATE / 2000
TITLE /Just About Now
LABEL / v2_archief
DATE / 2000
オランダのレーベルであるv2_archiefは以前Gregory Whiteheadの盤を紹介しました、どんな音像かいまいちつかみにくかったのでとりあえずコンピを買ってお勉強することにします、このレーベルは1984年にカセットを記録媒体に採用してスタートしました、日本において注目すべき知識としてはかのMerzbowが日本国外のレーベルで初めて作品をリリースしたのがこのレーベルであり、そしてその作品'Aka Meme'がこのレーベルにおける記念すべき一作目ともなりました、最近はカセットだけでリリースしているわけではありませんから、今日紹介するのはCDです、この盤は1998年にロッテリダムで行われた同名のタイトルの展覧会のカタログとしての役割が担わされてる、そして収録されているのは参加者の音楽作品である、どうもその展覧会には池田亮司、Francisco López、Carsten Nicolaiといった名前の通った人たちも参加していたらしいが、この盤には残念ながら音は収録されていません、しかしやはりというかなんというか日本人の名前がやたら多いですね、M1はselektionからもリリースのあるMinoru Sato、M6も日本人っぽい名前のJio Shimizu、M7はキャリアも長くドイツに渡って国立芸術アカデミーで教鞭をとるなどの活動を行うMasahiro Miwa、M9は先ほどあげたselektionからのリリースでSatoと競作し、häpnaやlucky kitchenといったレーベルからリリースしているToshiya Tsunodaです、にしても国際的に活躍している日本人って本当に国内では名前があがらんな、まあ活動の領域にもよるのかもしれないけれども、そんな些細な制限を吹き飛ばす特集でも組めば優れたドキュメンタリーになるだろうに、最近そういうのがはやっているようにも見えるし、外国勢はFrans de Waard、Peter Duimelinks、Roel MeelkopというGoemのメンバがそれぞればらけて参加したり、MIMEOにも参加するJustin Bennettや彼がメンバであるBMB Conといった知っている人は知っているが知らない人は知らない上に興味がないといった人たちががんばっています、 さすが厳かな展覧会上でやったからか、パワー・ノイズなどではなく、ほぼ単音に近いマイクロ電子音が繊細に一定の静寂をも伴いながら放出されております、当然ビートレスが基本となる、Miwaさんなどはピアノの殴り弾いているような印象を受けますが、一定の余韻もたせることによって逆に静寂を際立たせるという通俗的な感じを喚起します、たとえばピーという音が乳母は左から右へと変えていくという単純な変化が妙な不快感とどきどきを加速するように、非常に押さえつけられた音圧のなかにも抽象的に嫌な感じというものが含まれているように思う、まあ買う人は少ないでしょうし、好んで聴き続けるという類のものでもないのは間違いない