Marcus Schmickler : Param
ARTIST / Marcus Schmickler
TITLE / Param
LABEL / a-musik
DATE / 2001
TITLE / Param
LABEL / a-musik
DATE / 2001
このブログでおなじみのようで実はこの本名名義での盤は初めてではないだろうか、過去には別の名義やユニットなどで参加している盤を紹介してきました(参考:123)、非常に重要な人物であるために試験に出ます、エレクトロニクスをその本領としてるという認識があったのだが、この盤は多くの生楽器を採用し、さながら商業的ジャンルとしての現代音楽を聴いているかのような気持ちになる、鳴り響く各楽器はそれぞれの旋律を放棄し、全体の響きへと参与しており、単純に言ってしまえば抽象的な鳴り響きである、チェロやバイオリンといった弦楽器からトランペットやトロンボーン、サックスといいた管楽器まで重層的な響きが追求されるのに用いられている、The Nu Dub Players(参考:1)のHayden Chisholmがサックス、grobやtrente oiseauxからリリースのあるReinhold Friedlがピアノで、Harald Sack Ziegler(参考:12)がホーンで、といった具合にSchmicklerのドイツ人脈を垣間見ることができる、M4にいたってはZeitkratzerというMort Aux Vachesシリーズもリリースしている演奏集団に完全に任せている、Schmickler本人はいわゆる作曲を行って楽譜を書いたという参加の仕方なのだろうか、そのへんがよくわからんな、ちなみに表記上は7曲いりとなっているが、M8がおそらく空白でM9が隠しトラックとなっている、この手の作品はどのような評価がまっとうなのか不明であるためになんともいえないのであるが、慎重にコンポーズされている印象は受ける、無理をせず冷静な響きの実現はなされているのではないだろうか、忌むべき作品ではなく、積極的に肯定し、聴きたいと思わせる1枚となっているように思う