V.A : Globus Mix Vol. 5 - Matthew Herbert - Letsallmakemistakes

ARTIST / V.A
TITLE / Globus Mix Vol. 5 - Matthew Herbert - Letsallmakemistakes
LABEL / tresor
DATE / 2000

Mitja Prinzに始まりBlake Baxter、Rok、Daniel Bellと受け継がれてきたドイツはベルリンにおけるミックスの歴史を受け継ぎ、5人目にして登場するのが現在多方面でその才能と奇人ぶりを発揮するMatthew Herbertです、自身によるWishmountain、Matthew Herbert、Radio Boy、Herbertといった名義による音源も織り交ぜながらつなぎ合わせた22曲、継ぎ目なく展開されるそのミックスの流れにはまったく無理がなく、さすがの一言に尽きる、これが現場もこなす人間の技巧というものなのだろうか(まさかフロアで野菜をかじるを音をつなぎ合わせたりはしまい)、あるいはこれはきっちり計算され、修正されたものであるために見事さがあるのか、皿を変えるという身体性はどこまでこの盤の製作に影響しているのか、正直いって全22曲あるうち、知っているのは本人の名義とwarpなNightmares On Wax、Richard HawtinによるPlastikmanくらいなものでハウスを中心とするフロア志向のものに非常に弱いということを露呈してしまう、スイングやらクリック・ハウスやら実験的な試みやらと何かと世間を驚かせるHerbertさんですが、ここでは彼の無垢なレディメイドへのまなざしが感じられる、やはり皿を回すところからすべては始まるのだろう