The High Speed Scene :S/T
ARTIST / The High Speed Scene
TITLE / S/T
LABEL / star trak
DATE / 2005
TITLE / S/T
LABEL / star trak
DATE / 2005
Pharrell WilliamsとChad Hugoはアメリカの、いや、いまや世界の重要なポピュラー音楽製造工場である、彼らによって音楽市場は、いや、ときに服飾市場をも大回転し、多くの金を吐き出し、多くの人々を魅了し、多くの多くを大きくしていく、しかしその全体と比較すると、部分は相対的にどんどん小さくなっていく、スケールは無数の細胞のようにがんじがらめに詰め込まれ、その部分を取り出してみてもあまり意味をなさなくなっていく、大きな塊を纏め上げるのは偉大なるNeptunesという名前であり、それで終わり、さようなら、そういった具合である、star trakはそんなNeptunesによえうレーベルである、すべてが彼らの息がかかっているわけではないだろうが、エクスクルーシヴ・プロデュースということで管理下におかれた小部分たちは大いなる王の下、何かしらを得るかもしれない、あるいは無慈悲に兵士として切り取られるかもしれない、それではThe High Speed Sceneというバンドはどうだろう、非常に当たり障りのない音楽、Neptunes一流のビートによって支配されるマリオネットではない、その時点でこのThe High Speed Scnenというバンドは何だろう、この口当たりのよさは何だろう、そこから派生するこの面白くなさはなんだろう、咽喉越しにたとえられそうな耳越しは何の引っかかりもなく、流れていく、経験的に、「これまでどっかにあったな、ならそれはそれでいいだろう」という感覚、この感覚は曲者だ、Weezerだろうがなんだろうが、90年代のパワー・ポップから多くを負ったであろうこのバンドがその当たり障りのなさを抱いて、金を得るにはもう少し踊れるようにし、他の消費スタイルと結びつくことによるというのが正当だろう、CMでポータブル・オーディオ・プレイヤーを耳に踊り狂う映像のバックに流れている音楽を目指すのである、The High Speed Sceneはそこにたどり着くには少し90年代のナイーブさを引きずりすぎだ、