Wolfgang Muller : Mit Wittgenstein In Krisuvik - Zweiundzwanzig Elfensongs Für Island
ARTIST / Wolfgang Müller
TITLE / Mit Wittgenstein In Krisuvík - Zweiundzwanzig Elfensongs Für Island
LABEL / a-musik
DATE / 2003
TITLE / Mit Wittgenstein In Krisuvík - Zweiundzwanzig Elfensongs Für Island
LABEL / a-musik
DATE / 2003
実はアイスランド大好きっ子で研究まで行っているというWoflgang Müllerによる作品、Krisuvíkというのはアイスランドの地名か何かで発音がよくわかりませんがそれにしてもなぜヴィトゲンシュタインの名前が挙げられているのかよくわからない、同名異人でしょうか、ふむ、Müllerは活動歴も長く、彼が中心のDie Tödliche Dorisというベルリンの伝説と称されるユニットでは80年にすでにリリースがありますから相当ですね、そのユニットもおそらく文脈的にはAsmus Tietchensなどのノイエ・ドイチェ・ヴィレ周辺(まあいわゆるドイツのニューウェーブだが日本ではヌーベル・バーグみたいにこういう)だと思うのだが、そう考えると結構イメージとして荒れた音楽をやっていそうという勝手なイメージを抱く、調べて見ると「致死量ドーリス」という通り名を与えられていたようで強ち間違ったイメージではなかった、しかしジャケからその奇怪な陽気さが伝わるように、妙に明るいドイツ語シンセ・ポップといった趣である、明瞭なドイツ語でリスニング勉強にも向いているのではないかと思ってしまう、まあ確かにM9のHah!?!という曲ではハ?といい続ける挑発的な遊び心があるなど、ちょっとその辺のおっさんには真似できない狂いっぷりを見せている、基本的に主題は前述したようにアイスランドであるからそれほどぶっ飛んだ内容ではありませんが要所要所に見せる覆い隠されたインダストリアル感などが匂うとその牧歌性がえぐられ血が飛ぶような思いである、和むといえば和むので僕は結構好きかも知れない