D.O.T. : Across Shawcroft
ARTIST / D.O.T.
TITLE / Across Shawcroft
LABEL / twisted nerve
DATE / 2001
TITLE / Across Shawcroft
LABEL / twisted nerve
DATE / 2001
実は以前紹介しているのですが(参考:1)、個人的にかなり入れ込んでいるにもかかわらず、世間的にはあまり評判にならないバンドのひとつです、以前紹介した盤よりも古い作品でして、1stっぽですがどうなんでしょうね、Dave Tyack、Jay Rutledge、Jimmy Wrightの3人によるD.O.T.です、当時はBadly Drawn Boyからtwisted nerveに興味を持ち、それでD.O.T.の盤を買ったと記憶している、なかなか購入意欲のわかない不思議なレーベルなのだが、買えば結構良い盤であるというなかなか僕にとっては不幸なレーベルであります、メンバのうちJay RutledgeはPedro名義(参考:1)での活動のほうが日本では通りがよいかもしれません、けれどもD.O.T.も甘く見ないで欲しいです、Dakota Oak Trioのリ略称であると思われるD.O.TはもちろんDakota OakことDave Tyrackを中心としているわけであるが、その名称のつけ方からもインストを旨とするところからもジャズを思い起こさせるが、やっている事にその文法が現れているという感じは受けない、フュージョン的でもないし、音響的でもない、昨今のインスト・バンドのように旋律を重視しているわけでもない、アンサンブルとしてのロックはまさに全体性へと帰着するわけであるが、それは時に構成要件ともなる反復性を要求する、もちろんどうしても顕在化するtwisted nerve一流のナイーブさというものがあるためにそこに没入することも可能なわけで、そうすることでこの盤は十二分のポピュラリティを確保することになる、"D.O.T.LP"になるとエレクトロニクス関係を大幅に導入することによって更なる世界観の拡大を図るわけであるが、この盤ではまだドラム・ベース・ギターという基本セットが強く意識されているように思う、そのような比較に持ち込んだ場合、まだこの作品が荒削りであることは否めない、とはいえ良盤であるといえるだろう、まあ個人的な経験も手伝ってD.O.Tの叙情性は肯定できてしまうところにこのレビューの危うさがあるということはいうまでもないが