Mandarin Movie : S/T
ARTIST / Mandarin Movie
TITLE / S/T
LABEL / aesthetics
DATE / 2005
TITLE / S/T
LABEL / aesthetics
DATE / 2005
Rob Mazurekを中心とするユニット、彼はラップトップにムーグ、コルネットなどを担当、他のメンバにはニューヨークの重要人物Alan Licht(ギター)、Heroic Dosesやシカゴ若手オールスターズのExploding Star Orchestraに参加するMatt Lux(ベース、エレクトロニクス)John Zornなどと絡むフリー奏者Steve Swell(トロンボーン)、Exploding Star Orchestraに参加するJason Ajemian(ダブル・ベース、エレクトロニクス)、Frank Rosaly(ドラム)がいる、局所的な参加者としてM2でがTortoiseのJohn Herdon、Eleventh Dream DayのRick Rizzoが、M1ではWilcoのMikael Jorgensenが、M5ではCalifoneのJim Beckerが、などなど、シカゴ系の人脈をフルに活用している、なかなか困った盤である、それにしてもMazurekさんのやりたいことの触れ幅の大きさに呆れる、この盤もやらんとしていることはフリー・ジャズなのだろうが、簡素な緊張感ではなく、過剰なグルーブの塊である、エレクトロニクスが絡んでくるために、飛び散る電子がさらに凶悪さを増大させている、それは吊り仕上げられた肉のジャケからも容易に想像されるわけである、基本的に清潔感溢れる優しい音楽をシカゴ派とでもいうべきくくりで提供している音楽家たちの抑圧してる激烈さは筆舌に尽くし難い、アンサンブルはもはや重苦しいノイズに変貌する、かと思えばM1から一転してM2では妙に洗練されたダブ処理の顕著な清潔感のある楽曲を指し示すかに見える、しかし案の定ハードな音の塊へと転がり出してしまう、なんとも強烈な1枚で、オススメしませんけれども目がキラキラした少年少女は大人になるに当たってこういう1枚によって武装しておけばどんな苦難も乗り越えられる気がします、全10曲、カオティックで教育的な1枚