Christ. : Metamorphic Reproduction Miracle
ARTIST / Christ.
TITLE / Metamorphic Reproduction Miracle
LABEL / benbecula
DATE / 2003
TITLE / Metamorphic Reproduction Miracle
LABEL / benbecula
DATE / 2003
Christ.ことChris Homeは元Boards Of Canadaのメンバでもあったという、それが正式メンバだったのかはわからないが少なくとも彼らとある程度の関係があったということがいえるだろう、妊婦を横から見た姿とその色使いが妙な官能性を視覚に与えている、ジャケなどは本人が手がけているようである、音楽はM1から囁きかけるようなロボ声を漂わせながらビートレスのダウナーなアンビエントを聞かせている、全体的に硬質な粒感というものはなく、オブスキュアで判然としない輪郭のもとやや浮ついた印象を与える、もちろんビートレスというのは全体を覆う法則ではない、旋律によって流れが生み出され反復するというよりも流動する起伏を感じさせる、つまり身体性ではなく情動性に深く働きかけるというわけだ、要所要所に垣間見せる90年代初頭のwarpのA.Iシリーズに似た趣もあるが、なんとも言えないインダストリアル風味によってどうも意識がばらばらになってしまうように思われる、なんというか名盤への決定打、構築性に欠けるというか、なんというか、マスタリングはBola様が担当しておりますのでその辺と親和性が低いとはいわない