18th Dye : Tribute To A Bus
ARTIST / 18th Dye
TITLE / Tribute To A Bus
LABEL / matador
DATE / 1995
TITLE / Tribute To A Bus
LABEL / matador
DATE / 1995
Albiniによる録音・ミックス、つい先日レビューした'Done'のIain Burgessからみごとに引き継がれたというわけだ、日本盤がエイベックスから出ているというのが面白い、M13M14がボーナストラックとなっている、レビューなどを見ていると当時はスウェーデン・ポップが流行しており、それに反応してかどうなのかデンマークのこんなマニアックなバンドの日本盤をリリースしたのだろうか、ライナーではシューゲーザー勢の初期creationレーベルからの影響、すわなちイギリスの影響を筆者は強調なさっている、たしかにある種そのような響きをギターが見せることもあるが、着目すべき点はそこなのだろうか、またAlbiniにも言及されているが、著者によれば当時はAlbiniの影響力も落ちてしまっていたらしい、しかしこの盤で注目されるべきは間違いなくAlbiniの熟熟な仕事ぶりであることは間違いない、M1からそれは明白である、ドラム、ギター、最高に簡素だが深みのあるAlbiniの音である、イギリスというよりも確実にアメリカであって、そしてギターの響きに注目するならばAlbiniではないがSonic Youthである、振り下ろされるドラムのスティックは確実に垂直性を感じる、全体的にムラがあることは否めないかもしれないが、この時期を考えるとささくれだった音と澄み切った音のアウフハーベンによって実現しているこの盤はかなり先進性を持っていたとも考えられるな、かなり思い切ったそぎ落としと加工であるといえる、インストで始まりインストで終わるということが、旋律でなく楽器それ自体の音の響きに可能性が見出せるということを示している、1stよりもさらに先鋭さを増しておりますね、ジャケがかなりマイルドになっているのであまりその音像が伝わらない気もする、それにしても音は素敵やん、うーん名盤に押したい欲望に駆られるな、様子をみるか