V.A : So Young But So Cold : Underground French Music 1977 - 1983
ARTIST / V.A
TITLE / So Young But So Cold : Underground French Music 1977 - 1983
LABEL / tigersushi
DATE / 2004
TITLE / So Young But So Cold : Underground French Music 1977 - 1983
LABEL / tigersushi
DATE / 2004
タイトルからもわかるようにかなりマニアックなコンピだと思うのです、年代の句切り方が恣意的なのか何か意味があるのかは不明、しかし少なくても僕が生まれる前の音楽であるということはわかる、フランスのアンダーグラウンドといってもまったくイメージがわかない、そしてクレジットされている人たちもなかなか大御所というか知名度的には低いというか、コンパイルしたのはVolga SelectというIvan SmaggheとMarc Collinからユニットです、しかしとりあえずざっと聴いてみて年代的にはニューウェーブの時期であるということに思い至る、The StranglersのJean-Jacques Burnelなんかは最近なぜか日本のアニメ『岩窟王』に曲を提供しているというかたなので別方面で再度名前が流通したかもしれない(岩窟王は作品として微妙なラインだったが)、テクノディオMathematiques Modernesあたりもまあ名前が通っている、というかこのデュオの曲はかなり麻薬的だ、ドラムの入れ方とか、Albini先生が敬愛するというMetal Boysの曲もはいっている、この辺からたびたびフランスのruminanCeに顔をだす先生との接点が浮かび上がる気がする、全体的に女性の影がちらつくがKas Productも典型的なエレクトロ・パンク、ちなみにこの盤のタイトルはKas Productの曲名からつけられている、Mathematiques ModernesやKas Product同様当時巻き起こったシンセサウンドブームに乗っかったCharles De Goalとか、かれらのさきがけとなったJacnoも当然います、なんといってもGongとHawkwindというすごいバンドでプレイしたTim Blakeは貫禄を見せている、誰にでも簡単に使える(パンクを可能にする)シンセは彼にとっては自分にしか引けない完全な伴侶となっている、ゆえに構成も複雑、Bernard Szajnerは同じくこの盤に参加しているThe (Hypothetical) Prophetsのメンバなんだが本当に80年代かというぐらいの鮮度を持っている、鍵盤の入れ方がかなりかっこいい、とりを飾るのはプログレバンドHeldonの中心人物だったRichard Pinhas、Robert Frippに影響を受けたという彼による分厚いシンセ使いには9分強におよぶとりに相応しいサウンドとなっています、もちろん他にも多くの人が参加しているのですが拾い切れませんでした、とりあえずいえるのはフランスのニューウェーブがシンセを積極的に取り込みながらチープにとどまらないかなりハイレベルな作品を作っていたということでしょう、かなり重要な仕事をしたコンピだと思いました、エレクトロ・パンクという市場の要請にもうまくこたえていたと思う