Ekkehard Ehlers : Plays
ARTIST / Ekkehard Ehlers
TITLE / Plays
LABEL / staubgold
DATE / 2002
TITLE / Plays
LABEL / staubgold
DATE / 2002
久しぶりのstaubgold、それに相応しく内容も濃いものになっています、現代音楽に傾倒するEhlersさん、Albrecht KunzeとのユニットMärzでは'Clicks & Cuts 2'に参加しkaraoke kalkを中心に活動していました、ソロでもmille plateauxからリリースしているのですが、まあ実験傾向にありますよね、この盤ではタイトルにあるように何をプレイするのかに注目する必要があります、まあ単刀直入にいえば元AMMで今はなき偉大なる現代音楽家Cornelius Cardew、今はなき偉大なる音声詩人Hubert Fichte、 今はなき偉大なる映像作家John Cassavetes、今はなき偉大なるテナーサックス奏者Albert Ayler、そして今はなきブルースの神Robert Johnsonとなっている、それぞれ2曲ずつでそれまでにバイナルでbottrop-boyというレーベルからリリースされたシリーズをまとめたという内容、正直プレイという限り何か楽譜に基づいていると創造されたがかなり再構成の匂いが強いのでどれほど作品の妥当性が保たれているのかは謎、少なくても響きは完全にエレクトロニクスを通していて断片化している気がしてならない、つまりありものの音源に手を加えているのかゼロから演奏(?)しているのかという疑問、おそらく後者だろうがリミックスとは違うのかしら、ちなみにFichteのプレイにはThe Nu Dub PlayersなどでおなじみJoseph Suchy、Cassavetesの二曲目はStephan Mathieu がプロデュースを担当し、AylerにはAnka Hirschというチェロ奏者によるインプロを導入しており、その意味ではもしかしたら前者かという前言撤回をしたい気持ちになる、まあその洗練は十二分に確認されるのであとはもととなる偉大なる先人たちとつきあわせて(おそらくほとんど原型を探知できないだろうが)楽しむということができるか、一般受けはしないだろうなぁ