This Heat : Repeat
ARTIST / This Heat
TITLE / Repeat
LABEL / these records/this
DATE / 1993/2006
TITLE / Repeat
LABEL / these records/this
DATE / 1993/2006
解散して10年ほどたってリリースされた全3曲入りの盤です。3曲なのにそれまでの盤よりも長いというのはどういうことでしょうか。実験色がさらに推し進められましてそれまでリリースされたものを解体し再構築しているみたいです。元となった音源自体は79年から80年にかけてDavid Cunningham、Anthony Moore、Gang Of Fourの"Entertainment!"のプロデも行っているRik Waltonといった面々をアシスタントに向え録音されました。M1はタイトルでもあるRepeatと冠されているが劇的な盛り上がりも与えられずにただひたすら一定の秩序をもって端整に進んでいくさまはストイックすぎる。M2のMetalはその名が示すとおり金属音のように音を駆使したインダストリアルテイストに溢れている、この辺を聞くとやはりドイツ系の作家を思い出してしまう。ちなみに僕はThis Heatのことをずっとドイツ産だと思っていた。M3でみせるGraphic / Varispeedは'Health And Efficiency'でもみせた同名の単層アンビエントを33回転にしたもの正直あまり刺激的ではない。一度'Health and Efficiency'とそれぞれ12インチで抱き合わせリリースされたようだがそのときはこの最後のM3は入っていなかったようだ。まあそりゃそうか。なんとなく哀愁が漂う回顧盤ですね。