The Verve : Urban Hymns
ARTIST / The Verve
TITLE / Urban Hymns
LABEL / virgin
DATE / 1997
TITLE / Urban Hymns
LABEL / virgin
DATE / 1997
1997。過去盤レビュー。いわゆる名盤に位置づけられる1枚。3rd。ブリットポップの栄華において放たれた。リアルタイムからは少し遅れて手に入れた。当時の僕は、ストリングスが入ってるロックがすごく好きだったので、M1が名曲!と思った。その程度の動機。だからそれ以外の曲に何の印象も残っていない。今聴くと、M1にしてもトラック以外はとてもUKであることに気付かされる。 Mick JaggerとKeith Richardsの作曲らしいし当然か(というか、これは剽窃の問題に関わるのかもしれないけど。Rolling Stonesの'Last Time'を参聴)。その他の曲はもう演歌のようである。そんなこといいながら、通しで聞くと、ああなんか懐かしい、聴いたこと有る!と思うから、最低限の名盤として明かされているのかもしれない。この盤の頃のメンバーはRichard Ashcroft (ボーカル)、 Nick McCabe (ギター)、Simon Jones (ベース)、Peter Salisbury (ドラム)、Simon Tong(ギター、キーボード)。本作を持って1999年にThe Verveは解散する。時代の流れを考えると妥当な判断だったかもしれない。やってるのは愚直な音楽だったりするから。Richard Ashcroftはその後ソロに転向。今もがんばっている模様。2008年に再結成されたとき、日本に来たような機もするし、気のせいな気もする。本作と同年に出た"OK Computer"とともに、UKの新時代を巻き起こすはずが、あまりにも伝統的に90年代を引きずっていたということで、新しいものを貪欲に探し続けていた僕にとっては、それほど響かなかったのかもしれない。でも演歌はやっぱりいいなぁと思うようになる程度に僕も歳をとった。90年代最後のUKスタンダードといわれるぐらいだから、聴いてみて損することはないでしょう。