Lenny Kravitz : Let Love Rule
ARTIST / Lenny Kravitz
TITLE / Let Love Rule
LABEL / virgin
DATE / 1989
TITLE / Let Love Rule
LABEL / virgin
DATE / 1989
1896。過去盤レビュー。今でも多分バリバリにばりってるアメリカが誇るソロアーティスト。僕が初めて買った洋盤って、この人の4thだった気もするし、そうでなかった気もする。John Lennon的なものを目指しながら、黒い魂を抱えていて、すごく良い。今聴いてもM2のタイトル曲とか、演歌のような深みをたたえている。こんんあに序盤から祝祭的でいてどうするんだ、レニーよ。本気だったんだろうなと思う。喉に絡む声もいい。ほとんどすべての楽器を自分で演奏して、さらにはセルフプロデュースという。本当に優秀で、天才なのだと思う。本作がリリースされて、20年以上たち、このような孤高の天才があわられることはなくなった、のだろうか?僕たちはいつでも救世主をたたえる準備はできているのに。ジミヘンもマイケルもプリンスも、そんな魂が時代を超えて受け継がれていたはずなのに。マイケルは少し違うか。80年代のセンチメンタリズムをメジャーの骨格によって完璧に置いてけぼりにしてしまったLenny Kravitzが達成したものは大きいけど、その系譜はまったく持って継承されなかった。ポピュラー音楽は成熟し、模倣の模倣が模倣されていて、何かに憧れるという時代は終焉したのかもしれない。今の時代のポップスターは誰なのか。誰に憧れて、みんなギターを抱えるのか。Nirvanaか。しかし、Nirvanaに憧れる君たちは、メジャーに行くことはできない。1stからぶっちぎりの名盤をリリースすることもできないだろう。憧れるべきはLenny Kravitzの方法論である。ここにm何か活路がある。だせえとは言わせない。