Mercury Rev : All Is Dream
ARTIST / Mercury Rev
TITLE / All Is Dream
LABEL / v2 records
DATE / 2001
TITLE / All Is Dream
LABEL / v2 records
DATE / 2001
1998。過去盤レビュー。当時のオルタナでいけてたのはニューヨークのMercury RevとFlaming Lipsだった。Sonic Youthなんて二の次だったいわゆるプロデのDave Fridmann押しというやつである。セラーも、こぞってポップにその名前を躍らせた。僕たちも新譜を浮かれて、こぞって聴いていた。僕は前作に入っていた'Opus 40'なる曲が好きだったというのもある。この5htでもストリングス使いが聴いてくる。声が高い。今聞くと、特に引っかかることはないけど、いい曲を書いている。大きな曲といいますか。当時のメンバーはSean Mackowia、Jeff Mercelk、Jonathan Donahue(元Flaming Lips)。少年の頃は、どうしても儚いとかそんな、頼りないものに何とか寄りかかろうとする。その一貫で僕もMercury Revってなんか良いなぁと思った。少し追っかけてすぐにやめちゃったけど、今聴いてもこの盤はなんだかタイトルそのまんまで、前作で勝ち取った評価に満足して進んでいるのが伺える。The Flaming Lipsもそうだけど、なぜMercury Revがサイケと呼ばれているのか、よく分からないけど、その言葉にも惹かれていたのは事実。The Beach BoysもThe Beatlesもみんなサイケで、もはやサイケとは、美的用語として、かなり強力な肯定の価値判断を含んだものになっていた。それはさておき。Mercury Revのブシと、彼らにしか出せない全体性が、今でもぶりぶりやってる彼らに残されているとうれしいなと願いながらの日々をすごしている。