The Velvet Underground : S/T
ARTIST / The Velvet Underground
TITLE / S/T
LABEL / mgm
DATE / 1969
TITLE / S/T
LABEL / mgm
DATE / 1969
1750。3rd。John Caleが抜けたことにより、ラディカルな前衛性はほぼ引っ込んでしまい、Lou Reedによるソングライティングの良さが格段に引き立つ内容になっている。変わりに加入したのは、後にフォークロックバンドAmerican Flyerを結成するDoug Yule(ベース)。本作も耳が腐るほど聴いた。構える必要がないので、血気盛んな学生時代をチルアウトするにはもってこいだった。すべての曲がキャッチー。ポップスというものへの強い意志を感じる。何も考えずに聞こえることを許される盤というのは、僕にとっては数少ない存在。危うい演奏であったとしても、その揺らぎさえも全体性を構成する一部として機能していると錯覚させる。本作にも異質に凝ったM9'The Murder Mystery'がある。ただ、それさえもしっかりとしたコンポジションに支えられ、何の毒性もない全うな凝り具合となっている。ラストは、M10'After Hours'。ドラムのMaureen Tuckerによる、幼い声に衝撃を受けるに違いない。名盤とは、名曲で締めくくられなければならないのだろう。ヴェルヴェッツは、1stから3rdすべてを押さえて置く必要があります。試験が解けません。