V.A : VU Tribute
ARTIST / V.A
TITLE / VU Tribute
LABEL / victor
DATE / 2000
TITLE / VU Tribute
LABEL / victor
DATE / 2000
2069。過去盤レビュー。みんな大好きThe Velvet Underground。バナナをミキサーにかけて召し上がれという贅沢な2枚組み。日本企画盤で、メンツも当時、知ってる人は知ってるよな日本勢がずらっとそろいました。面白いですよね。たくさんいますが、めぼしい参加者をご紹介しましょう。忠実にカバーするズボンズ、インディーポップで名をはせたOf Montreal、SupercarのNakako、日本が誇る宅録集団Coil、merge系のLadybug TransistorやThe Music Tapes、トラットリア系のルミナスオレンジやSeagull Screaming Kiss Her Kiss Her、田渕ひさ子とのユニットToddleでも知られる(のか?)小林愛のユニットSwarm's Arm、 Date Course Pentagon Royal Gardenの高井康生によるAhh! Folly Jet、John McEntire、Jim O'Rourke、Nerve Net Noise(参考)で活動したTsuyoshi NakamaruによるTagomago、The Olivia Tremor Control(参考)など。なんか"Smiling Pets"と同じ匂いのする当時日本のある階層で名をはした面々、というか仕事を断らない人たち。というかこれほどそろえる必要があったのか不思議だ。たっぷり楽しんで、といわれても、別にそんなにいっぱい入らないやという感じ。いっぱいオーダーしたら、みんなベルベッツ・チルドレンで、引き受けてくれました、って感じ。もちろん白眉はCoilの'After Hour'。好みもかなり入ってるけど、サダヨシさんの声で自分の日常語り方法論へとしっかりと落とし込んでいる。名曲が名曲として見事に成し遂げられていると思う。で、われらが、MacEntireもなんかお茶を濁したようなコラージュものっぽい曲だし、O'Rourkeも多少ギターのノイズで遊んでるとは言え、大真面目にカバーしてるしなんだかなぁと。The Olivia Tremor Controlの'Europian Sun'なんかは好感が持てる混沌でよいかな。要所要所に、Andy WaholのアシスタントだったGerard Malangaの語りがさしはさまれて、ぽさを演出している。うん。企画としては大失敗というか、誰が得するのかよくわからないコンピだけど(失礼)、とりあえずCoilの曲だけ聴けば良いのではないかな。でもそれも多分Coilのなんかの盤が入ってるのではないでしょうか。それ買えばよいのではないでしょうか。てか、それを買ってください。