Sloan : Pretty Together
ARTIST / Sloan
TITLE / Pretty Together
LABEL / murderecords
DATE / 2001
TITLE / Pretty Together
LABEL / murderecords
DATE / 2001
2068。過去盤レビュー。以前紹介した盤"Between the Bridges"。6thぐらい。いつ聴いても、どの盤聴いても、だたのSloanという、素晴らしいカナダ産パワーポップバンド。そのままでいて欲しいと誰よりも、願っている。僕たちの気持ちは届いていますか。この最高にダサいジャケも、なんだかはまってるし、ダサくないんじゃない、だってSloanだものと思わせる潔さを感じる。俺たちだぜ、よろしく。というその心意気は、メンバー全員が一定の方向性をもって曲を書けるという唯一無二の体制からなる自信なのだ。この頃になると、単なるThe Beatles憧れが強いバンドというよりも、もうなんかSloanでいいじゃねという境地にまで達してる。素晴らしい。バンドのアンサンブルがそうさせているのだと思う。変な音色を足したりしない。その体制への自信である。その強烈な旋律への信頼である。00年代に突入し、607080そして90年代までも背負い始めたバンドが絶対一緒という、時空を超えた約束のもとに作り上げた本作。気負いはあったのか。聴く限りはいつもの、どこを切ってもSloanだ。手抜かりはない。欺瞞もない。とにかく耳に残る良い曲を書くのだというバンドの鏡のような存在。確かにどの盤聴いても同じに聴こえたり、あの曲ってどの盤に入ってるんだっけと思われたり、あるいは最近はもはやこの手の音楽において仙人化してしまい、曲の印象ではなくSloanの印象というのが強烈に鳴ってしまっているが、それはバンドの円熟としてとらえよう。Sloanというジャンル、その時代を超えた達成は賞賛こそすれ、うんざりするようなものではない。次の一手ではなく、その総体を強めていくということの善性も信じたくなる。そのままで、より強く。Sloanへ。